何がそんなに楽しいのか?フォトブックの醍醐味とは?

2020年7月14日
フォトブック

自分の撮った写真はスマホやパソコンに入れたままで、フォトブックはおろかプリントもしないという方がほとんどだと思います。

そういう方にとってフォトブックは何が楽しいのかが全然解らないと思うので、このページではその醍醐味をご紹介したいと思います。



フォトブックの醍醐味

フォトブックの醍醐味

1.写真は時間が経てば経つほど熟成していくので、タイムカプセル化していく
2.「人に見せない前提」で写真を撮るようになるので、本当に撮りたいものを撮るようになる


1.写真は時間が経てば経つほど熟成していくので、タイムカプセル化していく


「写真の大いなる力を1つ挙げよ」と言われれば、僕は間違いなくこの事を挙げると思います。

どんなものでも普通は時間が経つにつれて劣化や古臭くなるものですが、写真は時間が経てば経つほど熟成していくという性質を持っています。

撮りたての写真をすぐに見ても、昨日の今日ですからそこまで感動はしないものです。
しかし時間が経つに連れて写真が熟成されてゆき、何気なく撮った1枚でも物凄い写真に変化しています。

熟成期間は早くても1年。ほとんどの場合は3年以上の時間を要します。

試しに昔撮った写真があるのならば見てみてください。当時はイマイチだなぁと思っていた写真でも今見ればかなり見方が変わっていると思います。

何故こういう事が起こるのでしょう。
理由は「時が流れるから」というのが1つ。そしてもう1つは写真機の宿命にあるのからです。


写真は複写に長けた機械である


カメラというのは目の前の光景をそっくりそのまま映し出す事に長けた機械です。
というよりもそれが目的で作られています。

写真の本質は表現でも記録でもなく「複写」なんですね。

撮ったその瞬間から現実との乖離(かいり)が始まり、時間が経てば経つほど現在とのギャップがどんどん出てくるという訳です。

写真に写されているその場所には絶対に行く事が出来ません。

それがノスタルジー(単に昔懐かしい的な意味ではなく、もっと深刻な「故郷に帰れない苦しみ」という本来の意味)となり、時間が経てば経つほど、その思いは強まっていく事になります。

これが絵の場合だと、どれだけ実写的に描いてもこういう訳にはいきません。

そんな熟成された写真達が一冊のアルバムにまとめられている。それは物凄い貴重なものに間違いありません。


2.人に見せない前提で写真を撮るようになるので、本当に撮りたいものを撮るようになる


SNSは不特定多数の方に見られるので、どうしても人に見せる前提で写真を撮ってしまいがちです。
それはつまり自分が撮りたいものとの間にズレが生じてくるという危険性を秘めています。

逆にフォトブックというのは基本自分や身の回りの人しか見ません。
それはつまり見栄を張ったりする必要が無いので、撮りたいものを素直に撮る事が出来るようになるという事です 。

SNS界隈でよく聞く「承認欲求」という言葉ですが、フォトブックは存在根拠を人にゆだねないので、承認欲求自体が存在しません。

ただ、人に見せる前提で撮るのがダメだと言ってる訳ではありません。今後もどんどん撮っていくと思います 。

単にバランスの問題で、極端に偏るとしんどくなってくるというだけの話です。そして現在はどう見ても極端に偏ってしまっていると思います。




何故フォトブックなのか?スマホやPCではダメ?


「それならばスマホやPCではダメなの?」という意見もあると思います。

まずスマホの場合ですと、一枚一枚の写真がどうしても小さくなってしまいます。
写真の後ろの方にちょっとだけ写っている人がいい味を出しているという事は往々にしてあります。

そして単純に容量の問題でもあり、大量の写真を熟成するまでの3年間ずっとスマホに入れっぱなしにしておく訳には行きませんし、その間も写真は増え続ける一方です。

そしてPCの場合ですが確かに大画面で見る事もできますし、今のPCは大容量ですから大量の写真を保存する事も可能です。

それでもアルバムにする価値は十分にあります。
PCの場合は見たい時に電源を入れなければいけないという煩わしさがありますし、横になりながらリラックスして見る事もできません。

そしてスマホやPCの場合だと、同じサイズの写真を1枚づつしか見ていく事が出来ないので、写真にメリハリを付けにくいというのも弱点になります。(これに関しては以降の記事でお話していきます)

それでは実際にフォトブック作りを体験してみましょう。

このサイトではいわゆるフォトブックと、プリントした写真を自分で綴っていくアルバム作りについてお話していきたいと思います。

まずはアルバム作りの方からお話していきます。


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